夢の跡地

ちいさな夢を叶えたら書くブログ

01 短歌をはじめる

 数年前から漠然と「短歌を作ってみたい」と思っていた。子どもの頃から憧れていたと言ってもいい。本当にぼんやりと、淡い憧れがあった。来年は、来年は、と思っていたらすっかり数年経ってしまったので、年を跨ぐ前に作ってみることにした。

 短歌は、三十一音ある。五・七・五の十七音の語感に慣れているわたしとしては、「三十一音もある」というのが素直な感想。いかんせん、普段通りに言葉を選んでも、まだ末尾が残っているわけだ。まだしゃべるんかい。まだ言わすんかい。そう思うと、なんだか急に気恥ずかしくなってしまった。

 とは言え、だ。そもそも短歌は、季語という縛りがないし、日常のささやかな気づきや心情を詠うものが多い。四季や情景を静かに描写する俳句とは、文字数以外にも異なる点がある。共通点は、「切れ字」や「字余り・字足らず」だろうか。おそらくほかにもあるけれど、まあそれは追々ということで。

 ひとまず、恥を忍んでここ二日ほどで作ったものを記して、「やりたいこと」のはじめの第一歩とする。

 

さっきまで覚えてたのにコンビニのドアが開いたら忘れる呪文

公園のベンチの下に埋めてきた圧倒的なハッピーエンド *1

黒縁の眼鏡で囲うオリオンは誰より慈悲に満ちてまたたく

ぜいたくな孤独はブラックコーヒーとおひとりさまの窓際の席

三十分待って来ないラーメンがきみより先に来る確率は

 

 現時点で、すでに四十一個の「やりたいこと」があるけれど、来年のうちに達成できるかしら。できなければできないで、生きる楽しみを持ち越せるということで。

*1:公園を公演に誤字ってた。意味は通るけど訂正しておきます。2020年の締めくくりがそれかよ!笑